NIST SP800-171 Rev.1 (2018.6.7 改3) 和訳の改訂について

多くの皆様にダウンロードしてご活用いただいているNIST SP800-171の和訳を改訂しました。

昨年(2018.6.7)の改訂(現時点の最新)について訳すとともに、一部の訳語の見直しも行い、皆様により正確に分りやすく読んでいただけるように改善しました。なお、付属書Fについては、現在校正中ですが、それでも良いのでお読みになりたいという方は、弊社までご連絡いただければお送りします。

このリンク先よりダウンロード出来ます「NIST SP800-171 Rev.1 (2018.6.7 改3) 和訳」(付属書F除く)

以下に、今回の見直し趣旨について、簡単に説明します。

先(2017.03.24)に(株)エヴァアビエーションから発行された日本語訳の文書はNIST SP 800-171 Revision 1(2016.12)にもとづいて作成されたが、その後NISTにて継続的に改訂が進められ、特に「付属書F」が付加されたことから日本語訳の文書の改訂が必要になったと判断し、SP 800-171 Revision 1(2018.06.07)にもとづく日本語訳の文書の改訂を行った。今回の改訂にあたり、編集上の訂正の他、先の版のいくつかの訳語の見直しを行っている。見直した訳語の主なものを以下に示す。

 

ⅰ access control  アクセス制御 → アクセス管理

理由:システムによる制御と人による管理を含む場合の差異を表現した

 

ⅱ confidentiality  機密性 → 秘匿性

理由:非機密(unclassified)情報の機密性の保護という論理矛盾的な表現を避けるため。また、機密は情報の性質も示しており、措置を取ることを明示的に意味する秘匿の方が適切とした。

 

ⅲ safeguards      保護措置 → 保全措置

理由:protectとの差異を明確に表現した。